今年の流行語大賞は、大谷翔平選手のリアル二刀流、ショータイム!でしたね!野球の本場で活躍している日本人が話題になりました(*゚▽゚*)そんな世界的にファンも多い野球。
かつては、「打球おにごっこ」と言われていたそう。今日は、その歴史をまじめに書いてみました。野球って、いつから、どのように始まったのでしょう。
はじまりは、先史時代
野球ボールと同じくらいの大きさの石が使用が確認されています。
場所は、アフリカ大陸の地中海沿岸地域から。その大きさの石が多数出土。これは、何らかの武器なんでしょうか?
一説によると、足の速い動物を仕留めるために、命中率と威力を兼ね備えた武器として採用されたようです。(たしかに、今のボールでも、痛そうですからね💦)
農耕の発展により、球体は権威の象徴として祭儀に利用されるようになりました。
おなじアフリカ大陸に位置している古代エジプトでは、農作の豊凶を占うためにも野球のような事をしていたそうです。王が球を棒で打ち、その飛び方で決まるというもの!
中世にはスポーツへ進化!
スポーツとして進化していった国は?
フランス→イギリス→アメリカの順のようです。
起源は12世紀頃のフランスで、「ラ・シュール」に。
- 2チームに分かれる。
- 足や手、棒などを使う。
- 敵陣にある2本の杭の間にボールを通す。
- 球技の原型とも。
- 死傷者が出るほど危険であった。
- 人気が非常に高かった。
発祥はイギリス、「ストリートフットボール」に。
- ボールに牛や豚の直腸や膀胱を使用。
- 敵陣内のゴールまで運ぶ。
- 兵士が戦争や植民地支配へかりだされるとボールが不足し、石に草の茎や糸を巻き付けるだけで簡単にボールが作れる形式が流行。
イギリスで派生したいくつかのゲーム
発祥といわれるイギリスでは、さまざまなゲームが生まれたようです。そのうちのいくつかを紹介します。
ラウンダーズ
- ペッカーやフィーダーと呼ばれる投手が小石を詰めた靴下などのボールを投げる。
- ストライカーと呼ばれる打者が船の艪などのバットで打ち返す。
- 杭や石でできた4つのベースを回る。
ワン・オールド・キャット
- 打者が棒で球を打つ。
- 打球をノーバウンドまたはワンバウンドでキャッチした者が次の打者になる。
上記のような野球の原型は、少しずつルールを変えながらも遊ばれていました。現在の野球の元はラウンダーズだ!とする説もあります。
また、当時のイギリスでは、町民が集会所に集まり町の行政について話し合う「タウン・ミーティング」が開かれていました。
その時に行われたことから、「タウンボール」と呼ばれたものもあります。
タウンボール
- 投手が打者にボールを投げ、打者が打ち返す。
- フィールドに適当に散らばった野手が、打球をキャッチ。
- それを打者走者にぶつけると、打者はアウトに。
- 4つの塁があり、走者がこれを全て回ってホームに帰ってくれば得点がはいる。
- 現在の野球に似通った部分が多く認められる。
- ルールは地域によって多少の違いがある。
19世紀アメリカにて、統一ルールが誕生
清教徒革命、フランス革命等、ヨーロッパは政情も不安定な時期がつづくと、新天地を求めた方々がアメリカ大陸へ移り住みます。
それもあって、イギリスでも遊ばれていた各種球技もアメリカへ伝わります。
ちなみに、選手の中からベテラン選手がチームをまとめる役どころになり、選手兼任で監督も行ったようです。野球監督がユニフォームを着るのはその名残と言われています。
1840年代 消防団員だったアレクサンダー・カートライト。ボランティアの消防団でしたが、団員の結束を強め、運動不足も解消したいと考えました。
それが、屋外で開催できるタウンボールだったのです。
彼は消防団からメンバーを募り、ニューヨークニッカーボッカーズというスポーツ団体を発足。ニッカーボッカーズは近隣のマレー・ヒルという地域でプレーをしていました。
しかし、タウンボールは時や場合によってルールをいちいち変える必要があり、大変煩わしかった。そのために、カートライトは統一ルールの策定に乗り出しました。
彼はニッカーボッカーズメンバーと議論し、意見をまとめ、1845年に新しいルールを披露しました。
- チームの人数を攻撃側と守備側それぞれ9人ずつ。一方のチームが攻撃中には相手は全員がフィールドに散らばり守備につく。
- フィールドを菱形に設定。ホームベースに鉄のプレート、その他3つのベースに砂を入れたカンバス地の袋を置いた。塁間は42ペイス。
- 以下記載の①から④の場合、攻撃側はアウトとなり、3アウトで攻守が交代。
- ①打者が3球を空振りし、その最後の球を捕手が捕球したとき
- ②打球がノーバウンドまたはワンバウンドで捕球されたとき
- ③打球が相手側に捕球され、走者よりも先に塁に送られるか、走者が塁に着くより先にボールでタッチされたとき
- ④捕球しようとする相手の邪魔をしたとき
- 一塁または三塁の外側に出た打球はファウル。そうなると、打者が塁に進んだり、得点が入ることはできない。
- 21点を先取したチームが勝ち。
団員は最初これを聞いていたときには嘲笑したようですが、カートライトの熱心さに押されて、このゲームをやってみることに。
すると結構面白いことがわかり、団員らはすぐにクラブを設立を決めました。
これが今のベースボールの原型のようです。
1846年6月19日 マンハッタンの対岸において最初のベースボールの試合が開催されました。
カートライト率いるニッカーボッカーズはニューヨーク・ナイン相手に1-23で負けてしまったようです。
記念すべき最初の試合日、6月19日は、野球記念日になりました!
1861年から1865年は、アメリカで南北戦争がありました。この時、アメリカ北部だけでなく、南部にもベースボールが広まったようです。
日本にきたのは明治。1872年!
来日した米国人ホーレスウィルソンが東京大学で教えた事がきっかけです。
その後「打球おにごっこ」という名で全国的に広まりました。日本国内の野球の創成期は、そのまま大学野球の創成期の歴史のようです。
版権の関係から画像は載せられませんが、ユニフォームや道具の形は、今と大差ありません。
※グローブやキャッチャーマスクなどは確かに日々進化してるかもしれません。
ベースボールから、野球と呼ばれるようになったのは1894年!
野球人気が高まったのが1896年
この時期は、日清戦争とかなさります。各種産業、とくに軍需産業なども盛り上がりを見せていました。
1903年には、伝統の試合 早慶戦がはじまります。
早稲田大学VS慶應義塾大学の試合ですね(*゚▽゚*)
しかし、あまりに応援が加熱しすぎて1906年に中止をしたことも、、、。ちなみに、復活するのはその19年後!😂
甲子園がはじまる!
1915年、全国中等学校優勝野球大会開催!
今の、夏の甲子園です!
出場校は、10校 参加校は73校!
第一回は出場校にさまざまな副賞があったらしいのです。色々な事情から、二回目については大阪名物粟おこしが送られたそう😂
※会場は、今の甲子園ではなく、豊中グラウンドでした。
1924年には全国選抜中等学校野球大会も!
今の、春の選抜ですね!
出場校は8校!
日本プロ野球が生まれた、1934年!
大日本東京野球倶楽部(現在の読売ジャイアンツ)が誕生します。
日本職業野球連盟創立し、プロ野球のリーグ戦がスタート!
プロ野球創立したばかりの登録チーム、あなたはいくつご存じですか?^ ^
1936年にできたチーム 全7球団!
- 東京巨人
- 大阪タイガース
- 名古屋
- 東京セネタース
- 阪急
- 大東京
- 名古屋金鯱
東京に集中していますねー!
ここから、日本のプロ野球はどんどん進化していきます。
第二次世界大戦で有力な選手が戦場に
ただし、野球界も受難の時期がありました。
1936年にできたこのプロ野球、そして盛り上がりをみせた大学野球でしたが、日々鍛えてる彼らも、戦場にて命を落としました。
くしくも、戦の相手は野球を伝えてくれたあのアメリカなんですね。
元もと、野球の歴史は「戦争」きっかけの男性コミュニティから端を発し進化してきたスポーツです。しかし、その「戦争」によって優秀なプレーヤーを失うような事があったのを忘れてはいけませんね。
毎日、平和に、こうして野球を楽しめるのはこうした先輩方のおかげ。アメリカで活躍中の大谷選手の勇姿を拝めるのは、平和な今だからなのかもしれません。
球場でいただく美味しい一杯。それには多くの方が繋いでくださった歴史の上に成り立っているのですね。