兵庫県の墳活~古墳から知る地域のこと~

かにの墳活 出雲の古墳

城攻めをしていると、小さな丘や川など、ささいな地形の起伏も気になります。仮説をたてGoogleマップ等で現在の位置も確認してみると、ちらちら見つける古代遺跡。城はもともと攻めにくく守りやすい地形、それこそ急峻な崖をもつような山を選んでいたのが古い山城スタイルでしたが、戦に使う兵器が発達して鉄砲を使い始めると、あえて山城にしない選択が可能になり、いわゆる平山城~平城なども生まれてきます。そんな中活用されたのが、古墳。城攻めとセットで楽しめる墳活(古墳活動)を紹介

古墳という名称は、縄文時代、弥生時代、古墳時代、飛鳥時代…と教科書にもでてくる有名ワード。弥生時代のお墓は、「古墳」とは言わないで~墓という呼び名になっています。

今回の記事では、2025年1月兵庫県の面白い場所を紹介していきます。

兵庫県の古墳と分布 尼崎~伊丹、宝塚地域は、海の部分よりも山側に古墳が集中していく傾向に。以下表はかにかまが2025年1月に探訪した記録。古墳は似た写真が多く立て看板すら存在しない怪ケースも多々なので、墳活はこうして文字で記録を残すことをおすすめします。


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ミステリアスな古墳といえば、やはり平荘湖古墳群でしょうか。池尻○号墳と多数あるこの古墳群。湖で水没してしまい、渇水したときにしか拝めない希少な古墳。池尻六号墳(兵庫県加古川市)

景色がとても素晴らしく、公園としても素敵な場所。加古川にこんな湖があったとは…!


住宅街だからと諦めてはもったいない古墳、天王山古墳群。なんとこの場所、神戸市西区。住宅街の公園にある長い階段を上がればそこは…景色も素晴らしい古墳群。宅地造成もあって、7基ばかりあった古墳は5つ保存されている。円墳4基、二段築成の帆立貝式 古墳1基。


埴輪ファンの皆様に嬉しい古墳、行者塚古墳。兵庫県加古川市。珍しいのは4つの造出し。それぞれから円筒埴輪などが出土しているらしく、この一角だけは再現してくれている。珍しい家型埴輪も。他の造出しからは柵の埴輪もでている。前の細長い土地が売り出し中らしく、家が建ってしまったらこの開放感は楽しめない。


たいした登山もせず駐車場からすぐに見える開放感○の古墳、正法寺古墳群。兵庫県三木市。もともと農地であったからか、墳丘は損なわれていたらしく石室に屋根がないパターンの古墳も複数。この場合、被葬者の気分を味わうべく奥まで入ってみるという体験が可能。古墳や城ではなかなか難しい公共交通…なんと近くにバス停を発見!ところが1日5便程度…駅からも遠いといオチ。


加西市のフラワーパーク内に100円で楽しめる古代鏡博物館。兵庫県加西市。※別途フラワーパーク入場料必須 ここが漢代や唐代の鏡を多数展示してくれている。解説もわかりやすくておすすめ。シルクロード系の唐三彩など美術品としての価値が高いもの多数。古代の鏡を学ぶならここはおすすめ。しかも、撮影可能なのです。


墳活の情報収集には、地域の資料館が○。兵庫県には県立考古学博物館があり、小学生でもわかる表現が素晴らしい。とくに土器の編年、特徴がわかる展示はわかりやすかった。

多くの地域と交易していた証拠に、山陰型甑形土器が出土したり、あまり類を見ない狩りの様子を表現したツボも出ていて興味深い。JR土山駅から徒歩15分なので公共交通でも探訪可能。

中山寺~安倉遺跡は3時間以内で探訪、玉丘古墳~五色塚古墳は9時~18時の探訪。兵庫県の西側に見どころが少ないといったご意見も伺うことは多い。古代史に少しでも興味があるなら…ぜひ、たくさんの古墳たちに、地域の方の保全活動も含めてみにいってみてはいかがでしょうか?

墳活のお供にぜひ 好きな埴輪や古墳をカスタムしてあなただけのTシャツを製作!

美味しい情報

墳活中に気軽に寄れるお店。隣にカントリーエレベーターを確認。ここは畜産が得意とみた!期待通りの焼き肉ランチがおすすめ。カルビの脂身が甘い!個人的にはカルビに塩の組み合わせがおすすめ。

焼き肉茶屋 功庵 (農産物直売所ふぁーみん八幡 隣)

  • 住所 兵庫県加古川市八幡町船町20
  • 交通アクセス JR加古川駅北へ車で20分、又はJR厄神駅から徒歩10分
  • 営業時間 月、火、木~日、祝日、祝前日: 11:00~14:00 (料理L.O. 13:30 ドリンクL.O. 13:30) 17:00~22:00 (料理L.O. 21:30 ドリンクL.O. 21:30)
  • 定休日 水

kanikama

中学生のころからハマった歴史。特に当時いちばん近くにあったのが「広島城」。原子爆弾の凄まじい爆風を耐え抜いた石垣に惚れ込み、「最強の野面積み」を眺めることから城へ興味を抱くきっかけとなり、大学でも歴史を専攻。文書から見える歴史だけでなく、フィールドワークで得た体感を大事にしながら「よりリアルで背景とリンクした考察」めざして今にいたる。

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